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医療体験の拡張に取り組み、広く人類が自らの生を肯定できる世界を創る|代表 バローチ ニール

2024年5月14日

代表 バローチさんに創業背景をインタビューしました!





バローチ ニールさん
中央大学商学部卒。高校生の時に起業に関心を持ち、大学1年次にスニーカーマーケットでの情報交換、購入、販売をサポートするスニーカー愛好家向けのオンラインプラットフォームの立ち上げやプロダクトの設計に従事。2019年7月にアトラスト・ヘルス株式会社を創業。2022年1月よりオンライン診療システム提供サービスを、同年7月よりクリニックDX支援サービスを開始。「すべての人に、“一輪の花”を。」というビジョンのもと、「この世界は、生きるに足る世界だ」という思いを手にし、ささやかな幸せを取り戻せる世界を目指す。

プロフィール


まずは、アトラスト・ヘルス社の設立背景を教えてください


心の健康に関する問題は、現代社会においてますます深刻化しており、国内では約3.5人に1人はこころの病気にかかると言われております。私たちは、そのような精神医療やメンタルヘルスケアを、患者利益の側面から見て「心を照らす医療」と呼んでいます。

精神科・心療内科の受診には、さまざまな障壁があります。「遠くて気軽に行けない」「自分が受診していいのか分からない」「つらくて外出できない」などの通院前の障壁や、「長大な待ち時間を要する」「人に見られるのが恥ずかしい」「通院にお金がかかりすぎる」といった通院中の障壁もあります。精神医療を必要とする方と、精神医療を提供できる医療機関が存在するにも関わらず、そのアクセシビリティの低さによって本来救われるべき人が救われていない状況があるといえます。このことが、疾患の早期発見・早期介入の妨げの一因になっています。

このような課題の背景には、医療機関におけるアナログ・属人的なオペレーション、デジタル化の遅れがあります。また、依然として社会に根強く残る、精神医療に対しての偏った印象、理解不足も影響しています。

私は、この極めて複雑性が高い重要な市場に対して、ITの活用と患者さんに対する高い解像度で、医療への架け橋を創りたいと考えております。そして、精神医療やメンタルヘルスケアへのアクセシビリティの劇的向上すること、偏見や差別を減らすことはもとより、精神医療のポテンシャルを最大限引き出す医療体験の拡張に取り組み、広く人類が自らの生を肯定できる世界を創ることを目指すために、2019年7月にアトラスト・ヘルス社を設立いたしました。

アトラスト・ヘルスが取り組んでいることを教えてください


アトラスト・ヘルスは「“心を照らす医療”を拡張する。」、「個を深く見つめ、広く人類の心を救う。」という2つのMissionを掲げ、自宅から手軽に精神科医療を受けられる精神科・心療内科系疾患特化型オンライン診療プラットフォームと、医療現場のデジタル化をサポートするクリニックDX支援を提供しています。

オンライン診療プラットフォーム

オンライン診療プラットフォームは、患者様と医師が物理的な距離を超えてコミュニケーションを取ることを可能としたシステムです。予約から受診、決済、お薬や書類の受け取りまでをオンラインで完結し、患者様の診療体験による負担を大幅に減らすことができます。医師としても、二次感染の低減や柔軟な働き方の提供をすることで、安心かつ効率的な治療を実現します。

クリニックDX支援サービス

クリニックDX支援では、医療現場をテクノロジーの活用で拡張するために、精神科・心療内科クリニックや病院に対して、クラウド型の基幹システム提供を行います。予約、事前問診、キャッシュレス決済といった、主要オペレーションのデジタル化を推進することができ、診療効率を改善することで患者の診療負担軽減を実現します。

経営をする中で、心がけていることはありますか


精神科医療 x ITの世界では多くの論点も残しています。そのため、当社では安全安心を前提に、患者様と医療現場の両方に向き合いながらシステム開発を進めています。

例えば、初診におけるオンライン診療は、コロナ禍において臨時特例およびその延長として限定的に解除されました。一方で精神科領域においては特に五感に頼る診察が必要であることや、その有効性や安全性等については論点を残しております。精神医療の全てをオンライン診療で完結することは難しい実態があります。※

そのため、オンライン診療プラットフォームではオンライン・対面の両軸でサポートする仕組みを整えております。提携をしている精神科・心療内科系クリニックがオンライン診療をするだけではなく、仮に対面での受診が必要になった際には、実施しているクリニックはもちろん、その地域の精神病院・クリニックとも連携することで、送患や情報提供ができる地域医療連携の体制も構築をしております。

※参考:日本精神科病院協会「オンライン診療に対する日本精神科病院協会の見解」

今後の展望を教えてください


そのような業界的な課題がある中でも、アトラスト・ヘルスは、精神科医療 x ITの世界に大きな可能性を感じております。身体的な制約を超えて患者と医師がコミュニケーションを取ることができることや、アプリケーションを通じて、今まで取得することができなかったPHRなどを活用し、患者様の医療体験向上や医師の診療体験向上を目指すことができると信じております。



バローチさん、ありがとうございました!アトラスト・ヘルスに興味を持ってくださっている方などに、会社やメンバーのことを知るきっかけになれば嬉しいです。弊社では多方面で採用を強化中です。ぜひお気軽にカジュアルにお申し込みください!




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“心を照らす医療”を一緒に届けよう。recruit

アトラスト・ヘルスが取り組む課題は、
国内はもちろん、全世界の人々が関わるマーケットです。

「すべての人に、”一輪の花”を。」というビジョン達成を目標に、
この極めて複雑性が高い重要な市場の未来を一緒に創りませんか?